ドライアイと視力低下の関係

涙の働きが正常でなくなるドライアイという病気では、視力低下を伴うこともあります。
特に自覚症状がない場合でも視力低下が起きた時にはドライアイを疑ってみましょう。

 

ドライアイは見えづらい


ドライアイは涙の分泌量が少なくなることや涙の質が低下して十分な働きをしなくなることで引き起こされる目の病気です。
主な自覚症状は目の乾きや異物感、目の疲れなどですが、特に自覚症状がないこともあります。

 

知らない間にドライアイになっていますと、時に視力が低下することがあります。
ドライアイの場合には、視力検査をする時にはよく見えるにも関わらず
普段生活しているときにものがかすんで見えたり、焦点を合わせにくくなることがあるといいます。

 

例えばパソコンの画面を見る機会の多い人では、画面の文字や画像がにじんで見えたりすることもあるそうです。
また、視線を画面から他に移した時にしばらく焦点が合わせられないこともあるといいます。

 

なぜ視力が落ちるのか

 

何故にドライアイで視力低下が起こるのでしょうか。
ものが見えるメカニズムは、目に入ってきた光が目の表面にある角膜を通して網膜に像を結び、
それが脳に信号として送られるというものです。
ドライアイは上記のように涙の働きが正常でないことから起こりますが、
涙の働きの中には目の表面を滑らかにするというものもあります。

 

ドライアイの人の目の表面は、涙で全てを覆われていないため入ってきた光が乱反射することがあります。
角膜を通った光が乱反射によって網膜に正常な像を結べなくなって見えにくくなるそうです。

 

ドライアイの人は視力検査の時には集中していますし、
まばたきを繰り返したりして涙の量を増やすことでよく見えたとしても、
日常の生活では目に対する集中力もそれほどではないですから見えにくくなるともいわれています。

 

また朝は目の活力が十分ですからよく見えていても、
夕方以降の目に疲れが出てきた時には見えにくくなることもあるといいます。
ただ、ドライアイが原因の視力低下は、近視などと違ってドライアイが治れば回復します。

 

目薬が効果的

 

ドライアイによる視力低下は、ほとんどの場合目薬をつけることで対処できます。
ドライアイ用の目薬は、涙に近い成分の涙液が主成分ですがそれだけではありません。
目の涙はそれだけですと蒸発しやすいので、脂分やムチンのような成分で蒸発を防いでいます。

 

 

ドライアイ用の目薬も同様で、涙液だけですと目の表面から蒸発しやすくなりますので、
それを防ぐために保水性のあるヒアルロン酸ナトリウムやムチンと同じような性質の成分を含んでいます。
市販のドライアイ用目薬には防腐剤が入っているものがあります。
これは長期間使用できる利点はありますが、ドライアイの目には良くないそうです。
そのため短期間で使いきらなければならない欠点はあるものの防腐剤の入っていない目薬がおすすめです。

 

ドライアイによる視力低下は症状が固定化しないことが多いので中々気が付きにくいといわれています。
少しでも視力に不安を感じた時には眼科を受診してみましょう。